沖縄 慶良間（ケラマ）諸島のダイビング見どころ

沖縄本島は日本各地からダイレクトインでき、宿泊施設やダイビングサービスも多いため、講習やビギナーダイバーの受け入れ態勢も充実しています。ダイビングのベースとなるのは那覇～本部半島にかけての広いエリアで、「青の洞窟」で有名な「真栄田岬」がある恩納村、水納島（みんなじま）、瀬底島（せそこじま）、伊江島など本部半島（もとぶはんとう）の沖に浮かぶ島々や、那覇からボートで潜りに行くケラマ方面など、ポイントのバリエーションが豊富です。 美しいサンゴ、息を飲むほど神秘的なブルーの世界、かわいい南国の魚たちなど見どころも満載！　滞在先や利用するダイビングサービスによって潜るポイントが変わってくるので、事前に確認してから予約を。

潜り方

ビーチ・ボートダイビングともにさかん。ケラマを潜る場合は１日海に出っぱなしになることが多く、船上でランチ＆休息を取ることが多い。

ツアー

２泊３日からが主流。

渡嘉敷島

沖縄県島尻郡渡嘉敷村

バリエーション豊かで、季節ごとに楽しめる

ダイバーに人気の高いケラマ諸島は沖縄本島の西約40kmに点在している大小の島々。渡嘉敷島はケラマ諸島の中でいちばん大きな有人島だ。那覇泊港から高速船で約35分、フェリーで70分と、本島からのアクセスもいい。ダイビングやスノーケリングなど、マリンアクティビティを楽しめる島として人気だ。 渡嘉敷島といえば、阿波連ビーチ、とかしくビーチという美しいビーチが有名。ダイビングはもちろん、シーカヤックや無人島ツアーなど、アーなどのバリエーションも豊富さまざまな楽しみ方ができる。 ダイビングは、各ポイントまでの所要時間が短く、1ダイブごとにサービスへ戻るスタイルのため、船が苦手という方もストレスなく楽しめる。ポイントはサンゴ、砂地、地形とバリエーション豊富。 　島内はアップダウンが激しいので、移動はレンタカーか路線バスを利用したい。島内各所には展望台があり、展望台にのぼると島全体が見渡せる。冬にはホエールウォッチングもできる。

千代頭(チヨチブル)

レベル	初級者
エントリー	ボート
水深	7m～15m

根と根の間が水路の様、浅瀬のゴロタも楽しめる。サザナミフグが人気！キンチャクガニやウミウシなどマクロ生物も多数。ウコンハネガイ、ウミウシなどが見られる。

灯台下

レベル	初級者
エントリー	ボート
水深	10m～18m

洞窟ポイントで洞窟内は光が射すと最高にキレイ。リュウキュウハタンポ、アオギハゼ、オランウータンクラブ（カニ）などが見られる。

野崎

レベル	中級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	20m～25m

浅瀬はサンゴが楽しめて、深場は砂地が広がり生物も多様。サンゴがとてもキレイな人気ポイント。潮流によりドリフトで入る場合もある。ハナゴイ、デバスメダイの群れが見れることも。

アリガー南

レベル	初級者
エントリー	ボート
水深	10m～20m

島側は浅く、沖は深くと単純な地形。タイマイ・アオウミガメ遭遇率の高いカメポイント。セジロクマノミ、カクレクマノミ、グルクンの群れなどが見られる。

海人

レベル	初級者
エントリー	ボート
水深	14m～25m

白い砂地に漁礁がたくさん沈んでいる。魚影が濃く、渡嘉敷島の代表的なポイント。 トウアカクマノミ、ケラマハナダイ、ハナミノカサゴ、ナンヨウハギなどに出会える。

ハナレビーチ前

レベル	初級者
エントリー	ボート
水深	0m～6m

メインは大きな根２つのみで、近い！浅い！面白い！白い砂地が最高にキレイな癒し系の人気ポイント。スカシテンジクダイ、キンメモドキ、デバスズメダイ、ヨスジフエダイの群れなどが見られる。

運瀬

レベル	上級者
エントリー	ボート
水深	5m～30m

ケラマを代表する大物ポイントの一つ。魚影が濃く、イソマグロの出現も多いが流れがかなり強いときが多い。マダラトビエイなど大物との遭遇も期待できる。

サンドトライアングル

レベル	講習〜中級者
エントリー	ボート
水深	5m～20m

高確率で亀に遭遇できる穏やかなポイント。流れはほとんどなく、講習もやりやすい。タイマイとアオウミガメが多く生息しており、スノーケルで見かけることもしばしば。亀が見たければ、まずはここのポイントがイチオシだ。

自津留

レベル	講習〜中級者
エントリー	ボート
水深	5m～20m

比較的穏やかなポイント。流れもゆるく、浅い場所もあるので、講習や体験ダイビングもゆっくり行える。珊瑚の群生が広がっており、アオウミガメとの遭遇もしばしば。ゆっくり潜りたい癒し系には最適。

黒島北ツインロック

レベル	講習〜上級者
エントリー	ボート
水深	5m～40m

穏やかな内湾から、刺激的な外洋まで一つのポイントで幅広く楽しめる。そのため、講習でも、外洋好きなドリフトダイバーでもどちらでも楽しめま す。流れがある場合が多いが、年間通して魚影が濃い。キンギョハナダイの乱舞は定番で他にもイソマグロ、ネムリブカが見られることも多い。40m付近まで落ちるダイナミックなドロップオフも見どころ。

座間味島

沖縄県島尻郡座間味村

季節によってさまざまな表情を見せる海！

那覇から高速船で40分。大小30ほどの島々からなるケラマ諸島は、アクセスの良さ、群を抜く海の美しさから、ダイバーに絶大な人気を誇っている。そのケラマ諸島のダイビングベースの一つである座間味島。季節、時間帯によって、さまざまな表情を見せてくれる海だ。1〜3月には、ザトウクジラの回遊も見られる。天候、潮回り、好みの地形、マクロ〜ワイド、ステイ、ドリフト、経験などに合わせて潜ることができる。通年を通して、アオウミガメとタイマイに会える。

男岩(ウガン)

レベル	上級者
エントリー	ボート
水深	20m～25m

ダイナミックな地形が見られるポイント。基本的にはドリフトダイビング。ハナヒゲウツボ、カスミチョウチョウウオの群れ、ナンヨウハギ、イソマグロなどが見られる。

トウマNO.2

レベル	講習〜上級者
エントリー	ボート
水深	5m～20m

内湾で周りを島囲まれとにかく穏やか。北風に強く、冬場最も頼るポイントの一つ。水中はカクレクマノミやチンアナゴ、デバスズメダイなどの定番から、ピグミーシードラゴンやカエルアンコウ幼魚とマクロ派に人気の生物まで豊富。

トウマ

レベル	初級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	10m～20m

映画の飛行機セットが沈められた「ドラゴンレディ」の沖にある、真っ白な砂地のポイント。ガーデンイールやヤシャハゼ、ウミテングなど、アイドル的な生き物たちが揃っている。穏やかな海況で、のんびりと潜りたいときにもぴったりのポイントだ。

ニタの洞窟

レベル	初級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	10m～20m

ケラマを代表する地形ポイントの1つ。ケーブが迷路のように入り組んでいてアドベンチャー気分が味わえる。晴れた日は天井から差し込む太陽の光が幻想的で美しい。大きく外窓が開いているので、ほのかに明るく初心者でも安心して潜れる。

ガヒ前

レベル	初級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	10m～16m

白い砂地に根があり、ヤシャハゼやヒレナガネジリンボウのコロニーをゆっくり観察することができる。最大水深16mのポイントなので初心者からカメラ派までオススメ。また、ベラやリュウグウベラギンポなどが砂地の上を舞っている。

アダン下

レベル	初級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	3m～20m

水深3 〜 20mの間に、いくつかの根が点在する。根に群れる多様な生き物たちが見ものだ。ケラマハナダイやキンギョハナダイ、ミナミハコフグの幼魚やハダカハオコゼなどカラフルなアイドルたちを探すことができる。カメラ派にもオススメ。

ブツブツサンゴ

レベル	初級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	3m～20m

「ブツブツサンゴ」と呼ばれる大仏の頭のようなサンゴ（コモンシコロサンゴ）の群生があり、その周囲にはスズメダイやハナゴイなど色とりどりの魚がたくさん群れている。リーフの上にはテーブルサンゴやカラフルなイソバナの群生もあり、魚影の濃さとサンゴが見どころのポイント。ただ浮いているだけでも癒される。

ウフタマ

レベル	中級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	5m～10m

砂地に根が点在している場所もあれば、サンゴが群生している場所もあり、環境豊かで魚影が濃い。カメやマダラトビエイなどに遭遇したり、カエルアンコウやセミホウボウなどの珍しい魚や甲殻類も多い。環境保全のためクローズしていた時期も。

古座間味

レベル	初級者〜上級者
エントリー	ビーチ
水深	3m～10m

浅い砂地の海底に根が点在する、スノーケリングでも楽しめるビーチポイント。水深も浅く、体験ダイビングや講習に使われることも多い。クマノミやスズメダイの仲間をはじめ魚が多く、慶良間らしい海中が楽しめる。のんびり潜るにはうってつけ。

座間味灯台下

レベル	初級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	0m～22m

大きなクレバスがあり、水深22mからだんだん浅くなっていく地形が楽しめる。夏になるとキンメモドキが一面を覆い、それを中型魚が捕食する様子は圧巻。壁のイソバナにはヤマブキスズメダイやハナゴンベ、砂地ではヒレナガネジリンボウやヤシャハゼも。

安室牛瀬

レベル	初級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	10m～16m

安室島の東側にある2つの岩の周囲を潜る。テーブルサンゴの群生が見られる他、アーチや洞窟など、変化に富んだ地形が楽しめる。洞窟やアーチの中には、ミノカサゴなどが群れている。マクロ生物の観察もおもしろい。

安室魚礁

レベル	初級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	0m～15m

人工漁礁には、ツバメウオやヨスジフエダイなどがいて、潜ると人懐こいチョウチョウウオたちにあっという間に囲まれる。カスミアジやロウニンアジが回ってくることも。周辺のサンゴのすきまにはニシキテグリなどが潜んでいるので、探してみよう。

宇輪の崎

レベル	初級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	15m～22m

浅場のサンゴが美しく、初夏には幼魚が沢山でかわいい。ユビエダハマサンゴが群生している方へ行くと、ハナゴイやスズメダイなど魚の種類も多く、魚の数も多い。サンゴの上を泳いでるだけで、楽しめる。逆の方向へ向かっても楽しめるのがここの良さ！ケラマハナダイたちの群れが美しい！！ハゼや甲殻類もかわいいものが多い。亀との遭遇率も高め。ゆったり楽しめるポイント。

阿真ビーチ沖

レベル	初級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	15m～20m

ユビエダハマサンゴに乱舞するデバスズメダイの群れには感激！　沖へ向かっていくと砂地が広がっており、砂質も良い。砂地を良く探しているとかわいいマクロたちに出会えるかも。ハゼも多く、又種類も豊富。ハゼ好きの方にも人気が高い。

平瀬

レベル	中級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	0m～35m

浅場はオヤビッチャやカスミチョウチョウウオが群れており、ハードコーラルやソフトコーラルの群生が広がる。浅場でも充分だが、沖へ出るとかなりの急傾斜な地形で、水深を下げていくと珍しいヤッコの群れやハナダイの群れ、深場を好むハゼも住み着く。潮の流れが強く、風や波の影響を受けやすい。基本は、潮止まりではいるが、ダイビング技術が必要なポイント。

夫婦岩

レベル	中級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	5m～15m

全般的に浅く、流れが出やすい。その分、イソバナが多く、その周りをキンギョハナダイが彩る。このポイントでは人気のハナヒゲウツボが定番で頻繁に見られる。ドリフトダイビングが基本なので、中級者以上が望ましい。

阿嘉島・慶留間島

沖縄県島尻郡座間味村阿嘉

バリエーションに富み、生物数も多い透明度抜群の海！

沖縄本島の西約40kmに浮かぶケラマ諸島の中で、もっとも西に位置するのが有人島が阿嘉島だ。阿嘉島はすぐ南に連なる浮かぶ慶留間島、外地島と橋っむすばれており、３島は車での行き来ができる。 阿嘉島のビーチは美しさで定評があり、とくに「ニシ浜」が有名。白砂のビーチが1kmほど続き、浅瀬のサンゴ礁では色とりどりの熱帯魚トロピカルフィッシュが舞う。浅瀬はスノーケリングでもじゅうぶんに楽しめるが、沖合はボートダイビングのポイントしても有名だ。 阿嘉島をベースに潜るダイビングは、サンゴ、地形、洞窟、砂地、ドリフト、マクロ、ワイドなど、バリエーションに富んでおり、生物数も多いので、あらゆるダイバーの希望に応えてくれる。透明度は基本的に20m以上。各ポイントまでの移動時間が短いので船酔いの心配も少ないのもがうれしい。

下曽根

レベル	上級者
エントリー	ボート
水深	5m～40m

ケラマを代表する大物ポイントの一つ。流れが強いときが多く、エントリーからエキジットまでスムーズに行えるスキルが必要。グルクンの大群、イソ マグロ、時折マンタや極稀にジンベエザメの出現もある。水底４０ｍ以深から聳え立つ隠れ根は外洋好きなダイバーにはたまらないロケーションだ。

久場北

レベル	初級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	0m～20m

大小さまざまなトンネルに潜っていくと、光のシャワーに包まれた神秘的な世界にいざなわれる。トンネルの内側から外を見るとブルーの世界が美しく、思わず息をのんでしまうほど。リュウキュウキッカサンゴの群生もみごと。

ナカチンシ

レベル	初級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	0m～15m

潮通しがよく透明度が高い。ダイナミックな根にはイソバナの群生やきれいなサンゴ礁など、変化に富んだ海中景観が魅力だ。溝のような水路が何本も走っており、地形も複雑。冬から初夏にかけてはコブシメの産卵も見られる。

ニシバマ

レベル	初級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	8m～25m

ケラマでもっとも人気の高いポイント。水深25mの白い砂地の根には2匹のアザハタが住み着いており、「アザハタの根」としてあまりにも有名。根にはスカシテンジクダイやキンメモドキ、ケラマハナダイなどが群がり、春ごろからは幼魚も増え始め竜宮城のよう。珍しいエビの共生なども見逃せない。

サクバルの鼻

レベル	初級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	5m～20m

ソフトコーラルとクレバスの地形ポイント。イソバナやウミウチワが華やかで、とくに黄色いウミウチワがみごと。カスミチョウチョウウオの群れなど魚影も濃く、ときおりイソマグロが回ってきたり、ネムリブカやカメを発見することも。

儀名

レベル	初級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	0m～15m

ウミガメとの遭遇率の高さは抜群。寝ているカメや泳いでいるカメ、食事中のカメなど、その姿を見るたびにワクワクしてくるはず。美しいサンゴ礁には魚たちもたくさん群れているので、にぎやかな海中を満喫できる。

佐久原隠れ根

レベル	初級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	18m～30m

近場で、このダイナミックさ！根のトップは10mで下まで行くと30mオバー。隠れ根の周りには、ヨスジフエダイやグルクン、スズメダイ系の群れが見事！とにかく、生物が豊富。もちろん浅場にも生物が多い。ガイドスタッフにも好きな人が多いくらい、人気のポイント。

久場東

レベル	中級者〜上級者
エントリー	ボート
水深	5m～20m

浅い棚には珊瑚が一面に群生し種類も豊富。ケラマの中でも今珊瑚が最も群生しているポイントの一つ。流れがあることが多く、ドリフトスタイルが望ましい。珊瑚が多いため、講習や初級者には向かない。