阿川・青海島・相島・見島のダイビング見どころ

京都から山口県にかけての日本海側にも、ダイビングが楽しめる海が点在しています。この海域は対馬暖流の影響を受けるため、夏から秋にかけては日本海ならではの生物に、南方系のカラフルな魚たちが加わってにぎやかになります。

また、隠岐や見島などフェリーで渡る離島ではヒラマサやカンパチといった大型の魚の大群が狙えます。

潜り方

ビーチ・ボートともにさかん。

ツアー

兵庫から島根にかけては京阪神から３～４時間、山口県内のポイントは北九州からのアクセスもよく、週末ダイビングで行けるのも人気の秘密。

阿川

山口県下関市阿川

未知の世界が広がるニューダイビングスポットで、冒険ダイブ！

本州最西端に位置する山口県下関市にあるダイビングスポット阿川。2013年8月にオープンしたばかりで、ビーチポイント1つ、ボートポイント3つを有するニュースポット。有名な角島の隣の地区で、透明度は常に10ｍ越えをキープ。ビーチポイントは誰も足を踏み入れていない未知のポイントでもあり、どんな発見があるのかこれからが楽しみなポイントだ。地形はダイナミックで、魚影も濃く、出会える四季折々の生物たちを楽しみに訪れる人が多い。冬は、マクロ系生物が充実しておりカメラ派ダイバーにはおすすめ。ボートポイントでは、魚礁ポイントなどもありま、大物に会えそうな予感がぷんぷんと漂う。まだまだ未開のダイビングスポットで、冒険ダイビングが楽しめそうだ。

青海島

山口県長門市

ビーチエントリーで地形からマクロまで

青海島は、山口県長門市の北、日本海に浮かぶ周囲40㎞ほどの小島だ。 本土とは青海大橋で結ばれた景勝地でもある。地元山口はもちろん、北九州や関西圏、遠くは首都圏からもゲストがやってくる話題の海でもある。独特の地形や、季節を通して入れかわる100種以上のウミウシ、クサウオ、オオカズナギ、サクラダンゴウオ、ミジンベニハゼなど初心者からマニアなダイバーまでを魅了する。 ポイントは、メインとなる船越ビーチのほか、南側に面した紫津浦ビーチがあるので、通年どちらかでダイビングが可能だ。

船越（左の瀬）

初夏にはオオカズナギのバトルが有名。ハナイカやダンゴウオ、夏には沖の砂地にテンスやタツノイトコ、クロエリギンポなど、さまざまな生物が現れる。過去にはイルカやカメの姿も。春には浮遊系生物が見もの。

船越（洞窟・トンネル）

ビーチポイントはコース取りによって見どころが異なる。右側は洞窟やトンネル、砂地がとてもきれい。対馬暖流に乗って南方系の生物も多く見られ、冬にはダ ンゴウオも高確率で現れる。水深15m付近にある全長約15mのトンネルでは、テンロクケボリやスミゾメミノウミウシ、夏にはキンメモドキの大乱舞が見ら れ、去年の秋には珍しいサクラテンジクダイも。洞窟内にはウミウシも多い。

萩市相島

山口県萩市相島

迫力あるダイナミックな地形は見ごたえ十分！

山口県萩市の北西約14km、日本海上に浮かぶ相島は、スイカの産地として知られており、「萩スイカ」のブランドで全国へ出荷されている。夏には相島限定の特大スイカが手に入れられるかもしれない。 相島の海岸には奇岩が多く、そのうちの5つは、海岸線の景勝地「入海海岸」、「相島良港」と陸の景勝地「大山」を合わせて相島八景として親しまれている。 その奇岩の一つ「ライオン岩」がダイビングポイントになっている。 海中は、岩が切り立っていて迫力満点。透明度が良く水深もあるので回遊魚が多く、ウミガメに遭遇することも。岩周りを探せばウミウシやレアものも見つかる。 長門市からボートで40分程で、透明度は平均15mと安定している日が多く、南国生物と日本海生物が入り交じる不思議なダイビングスポットとして、じわじわと人気を集めている。

オニセポイント

50mはあろうかというドロップオフ！透明度が良く、水深も深いので回遊魚を良く目にする。ハナダイやサクラダイ、オオカワリギンチャクがよく見られる。

カッカ瀬

60mまで落ちるドロップオフがあるので、中性浮力がとれる中級者以上限定のポイント。とにかく魚影がものすごく，イサキ，タカベ，スズメダイなどが何百匹という大群を成して泳いでいる。ソフトコーラルもあり、マクロで楽しむこともできる。

見島

山口県萩市見島

日本海の入り口で回遊魚の大群に囲まれる！

山口県萩市から北北西に約45km、日本海に浮かぶ山口県最北端の離島、見島。ここは、毎年7〜9月のみオープンする期間限定のダイビングエリアだ。この時期は、対馬暖流が島にぶつかることによって、マグロ、クエ、カツオにはじまり、イサキ、タカベ、アジ、カマスの大群など濃い魚影が堪能できる。また、国内でも数少ない、外洋の潮の流れに乗って潜るブルーウォーターダイビングも楽しめる。見島の海は海底が真っ白な砂地なのでとても明るく、透明度は20〜30m、水温は25〜29℃と、さながら南の島。初心者でも安心して潜れる海でもある。 豊かな漁場を抱える見島では海の幸をたっぷり味わえるが、中でも8月15日までがウニの猟期で、絶品の生ウニ、ウニご飯を楽しめる。 アフターダイブには、岬に立つ宇津正観音堂も見どころだ。8月10日は「千日詣り」で、この日にお参りすると千日分のご利益があるとか。他にも近年、有名になった天然記念物の見島牛の飼育はここでしか見ることができない。知る人ぞ知るダイビングポイントのため、海中も陸もゆったりとぜいたくな時間を独占できるのが、大きな魅力だ。

カタガハイ

対馬暖流の影響を最も受けるポイントで、日本海では珍しくキンギョハナダイやソラスズメなどが群れている。起伏があって地形的にも楽しく魚影も濃い。小型のマグロ類にも遭遇できる。

イラガハイ沖

少し深めで、流れが強いことが多く、潮を見て利用する。水深20mの瀬の上ではヒラマサなどの回遊魚やイサキ・アジの群れに囲まれ、瀬の壁を下りていくと大型のクエが姿を現す。ウミガメとの遭遇率も高く、何が現れても不思議ではない。

瀬高八合

最も人気が高い沖合の隠れ根。中・上級者向け。ヒラマサやカンパチなどの回 遊魚や大型のクエなどをはじめ、群れも多い。俳優の松方弘樹氏が300kg以上のホンマグロを釣り上げたポイントとしても有名だ。