知床半島・ウトロ・羅臼のダイビング見どころ

北海道東部のオホーツク海に長く突き出た知床半島は、世界自然遺産としてその名を知られ、流氷ダイビングができる最南端の地として有名です。ハイシーズンの2〜3月には国内外から多くのダイバーが足を運びます。半島の西側のウトロ、東側の羅臼で流氷は異なる表情を見せ、アムール川河口付近で生まれた流氷が、大陸からの栄養を知床の海に運び、生命力溢れる海中世界が広がっています。ダイビング以外にも日本最大の猛禽類であるオオワシや海の王者・シャチなども姿を表します。

潜り方

ボートもビーチも両方あり。流氷ダイビングはビーチエントリー。

ツアー

道内はもちろんのこと、道外から足を運ぶダイバーも多い。現地ショップもあるので個人での参加もOK。

知床半島・ウトロ

北海道目梨郡羅臼町海岸町

世界遺産の海で神秘の流氷ダイビング

ウトロは知床半島の西側に位置し、オホーツク海の恵みを受けた豊かな自然が残った野生生物の宝庫でもある。遠くロシアのアムール河川口から南下してきた流氷が織りなす造形美は圧巻で、流氷とともに現れるトドやアザラシに出会えるチャンスも。水中では海の妖精クリオネをはじめ、クラゲや甲殻類が楽しめる。 秋にはオオカミウオが巣を作る様子や、数百匹のカニのピラミッドに出会えるかもしれない。ウトロ温泉街のすぐ近くのダイビングスポットなので、アフターで温泉や北の海の幸をふんだんに使った美味しい食事を楽しめるのも魅力。流氷ダイビングの時期には、夜間のレーザーショー「オーロラファンタジー」や、星空観察ツアーなどのアクティビティも充実していて、夜まで楽しむことができます。

知床岬

太古よりの自然が美しく、水中でもその自然が作った造形がダイナミック。ウトロの海とラウスの海の境目が見られ、目の前には国後島が望めます。

海のグランドキャニオン

25mの水深からグランドキャニオンのように岩が垂直に立ち並び、側面にはヒダベリイソギンチャクが群生し、海底を埋め尽くすお花畑のようです。オオカミウオ、ハナサキガニ、コンペイトウなど北の代表選手が見られます。

メノウ島

水面の岩の名所にメノウがあり、この名がつきました。海底地形とヒダベリイソギンチャクの群生が見ものです。水中でメノウを拾い集めるのも楽しいポイント。

カニ島

タラバガニの稚ガニが数十トンも水中で積もり重なっているのが確認されてから島にこの名前がつきました。稚ガニは4～5月に見ることができます。水深15mにあるダブルホールとその周囲の大輪の白いイソギンチャクが見もの。

知床・羅臼

北海道目梨郡羅臼町海岸町

独特の生態系を誇る世界遺産の海でダイビング！

北海道の東端部、知床半島の南東半を占め、根室海峡に面する世界遺産の町、知床・羅臼。根室海峡を隔てて国後島と向き合う羅臼の海は、北に連なる知床連山が海まで迫り海食崖を形成、知床連山に源を発した多くの河川が海に流れ込み、独特の生態系を形成しています。 春にはさまざまな魚の稚魚が生命の息吹を感じさせ、夏にはカレイ・カジカ・オオカミウオなどが泳ぐ。また、「羅臼昆布の森」という表現がふさわしいほど、うっそうと茂る海草域は実に見事。秋には戻ってくる鮭・マスを海で出迎えることができる。クライマックスは冬。流氷の下の生物クリオネに出逢えることも。 また、ナメダンゴの成長を1年を通して観察できるのも大きな特徴。ナメダンゴの誕生、成長、世代交代までを見ることができます。 ホエールやシャチウォッチング、グルメ、温泉などアフターダイブが充実しています。